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血行不良は万病のもと?!血行不良の原因とは

そもそも血行不良とは?

99b828857233a57596dbcea72a6eb544_s血行とは文字通り血のめぐりのことを指し、体を維持するための栄養素・酸素などを届け、老廃物を回収する働きがあります。血行はいつでも均一というわけではなく、体調や食生活によって血流が悪くなることがあります。

最近では、冷え性・肩こり・腰痛など、血行不良からくると思われる悩みを抱えた人が特に増えていて、2014年に実施されたオレンジページくらし予報「夏の冷えに関する調査」では、女性の場合で約8割の人がカラダの冷えを感じているという結果も出ています。

「血のめぐりを良くしたら体調もきっとよくなる…!」というのは感じていても、なぜ血行が悪くなるかを知らないと、どうしたらいいかも分かりませんよね。

今回は血行不良の原因と、血行をよくするためのヒントをご紹介します。

血行不良の原因とは

血流が滞った状態である「血行不良」の原因は、さまざまな要素が複雑に絡み合っているといわれますが、一番の原因は運動不足ではないかと考えられています。

運動不足が血行不良を起こす原因と考えられる理由は大きく3つあります。

その1.体を動かす機会が少ない

ウォーキングやストレッチ、キャッチボールなど、どんな種類のものであれ運動は、日常生活ではあまり使わない筋肉を動かし、関節を緩め、筋肉を伸ばす大切な働きがあります。

そして、運動をしない人は、この関節や筋肉が緩められる機会が絶対的に少ないのです。関節や筋肉を動かさずにいると徐々に体がこわばり、血管も委縮して、結果的に血行不良の状態なってしまいます。

さらに、デスクワーク中心で運動をしない現代人は、脳にはさまざまな情報が入ってきているのに、体は全く疲れていないというアンバランスな状態になりやすいと言われています。そういう状態が続くと、血行不良だけではなく、だるさや寝ても寝ても眠いなどのトラブルも起こりやすくなります。

その2.血を巡らせるポンプの働きが落ちている

太ももにある大腿筋などの大きな筋肉は、第二の心臓とも呼ばれ、心臓から押し出された血液をまた中心に戻そうとする働きがあります。普段から運動をしない人は当然筋肉の量も少ないため、この働きが弱くなってしまいます。

この状態が続くと心肺機能(※血を巡らせるポンプのような役目)も徐々に能力が落ちてきてしまい、体じゅうに血液をうまく送り出すことができなくなり、血行不良を起こします。

また、血行不良になってしまったカラダは、酸素の供給が不足がちになったり、疲労物質である乳酸の除去がスムーズに行われにくいので、健康なカラダと比べて疲れやすくなる傾向もみられます。
そうなるとますます運動することに抵抗を感じるようになるので、どんどん運動に対するハードルが高くなってしまい、運動不足や血行不良が加速するという悪循環にはまる可能性もあります。

その3.低体温体質になりやすい。

筋肉は、血液を巡らせるポンプのような働きをするだけでなく、カロリーをたくさん消費して熱を発し、体温を上げてくれる働きがあります。したがって筋肉量が少ない人は、どうしても体温が下がりやすくなってしまいます。

体温が下がると血液の粘度も上がってしまうため、(※バターが温めると液体になり、冷めると固まるのをイメージすると分かりやすいと思います)血行不良をはじめ、様々なトラブルの温床になっているのではと考えられています。

ちなみに、1950年代に行われた調査では、日本人の平均体温は36.89℃だったものが、現在の日本人の平均体温は35度台まで下がってきているという研究結果もあり、新潟大学名誉教授の安保徹先生も「すべての病気は低体温から」と警鐘を鳴らしています。

血行不良になるとどうなるの?

一般的に血の巡りが悪くなると肩こりや腰痛・冷え性になるというのは知られていますが、血行不良になると老廃物の回収もスムーズに行えないため、太りやすくなったり、肌が荒れたり、不妊症のきっかけになることが分かっています。

また、特に何か病気になるわけではなくても、なんとなく疲れが抜けにくい・だるいといった状態も血行不良が原因になっていたりします。体調が思わしくないと、運動を避けたり、食欲も落ちてきがちになるため、より一層血行不良が進むという悪循環にはまっている人も多いのではないでしょうか。

しかも、女性にとって何よりも恐ろしいのは、血行不良が進み、体温が低くなると美しさをキープするのに欠かせない、酵素もホルモンもヒアルロン酸もコラーゲンも活動が弱まったり、体内で生成されなくなったりするということ。

血行不良によってカラダが本来持っている自ら美しくなろうとする力が弱まってしまうと、一気に老け込んだ印象になってしまうこともあります。例えば、見た目の印象を大きく左右する「髪の毛」にも血行不良は深刻な影響を与えます。血行不良が進み、頭皮の血のめぐりが悪くなると、髪の毛が作られる毛根に栄養がいきわたらなくなって、抜け毛や薄毛の原因になったり、白髪が増えることが確認されているのです。

また、頭皮に栄養がいきわたらないと、地肌のハリが失われ、頭皮がたるむことによって、フェイスライン周りのいわゆるブルドックラインの原因になってしまうことも…。

血行促進&体温アップをして、若々しい印象を取り戻しましょう。